フォーメーションは4−4−2。オフに大規模な補強を敢行したとは言え、もはや多国籍軍となってしまったビッグクラブとは違ってチームの中軸を国産の若手、つまり英語圏の有望な若手選手が占めていることが特徴。守備陣は、水際で抜群のシュート対応能力を誇り、もはやスリーランオンズの守護神でもあるGKを最後尾に、共に落ち着きと安定感を武器としてフル代表経験のあるセンターバックコンビ(最終メンバーには不運にもどちらも届かなかった)が我慢強く守り抜く。両サイドバックは共にイングランドでは珍しい国籍出身だが、そのプレイスタイルも共にイングランドでは珍しい繊細さと狡猾さを持った頭脳派サイドバック。ディフェンスではカバーリングやチェイシングに労を惜しまず、オフェンスの際はしたたかに上がり、ビルドアップやセンタリングで攻撃を創出する・・・攻守におけるチームの生命線と呼んでも過言では無いだろう。この両サイドバックは無名ながらもワールドクラスである。 中盤はフラットな4枚の変形型。オランダ代表でお馴染みの“闘犬”(DYN)を左サイドに置き、正確なキックでゲームを作る若き司令塔(REG)と、絶妙な攻撃参加とミドルシュートが光る万能戦士(CH) で流行のトリプルボランチを組む。そしてイングランドの“ジョーカー”と成り得るサイドアタッカー(SHR)が右に張り出して、その機動力を存分に活かす。更にMFには控えメンバーも含めて実力者が多く、どのポジションに負傷者が出ても全体のクオリティが落ちない強みを持っている。 前線は、そのユニークなゴールパフォーマンスで4年前に人気者になった貪欲な点取り屋(SK)と、高い技術と小回りの効く動き出しを得意とするセカンドトップ(SK)が2トップを組む。サブにはアフリカ大陸の将来を担う“大砲”(TGT)も控えているが、基本的にはスピードとバイタイリティに溢れたこの2人がファーストチョイスである。 元々は、イングランドの典型的な「サポーターによく愛される、万年中位のクラブ」である。しかし大量補強と並行して新たにオランダ人指揮官を迎え入れた今季は、リーグ屈指と呼ばれる良質のピッチコンディションを背景に、スピーディでワイドなパスサッカーを推し進めた。これが若いチーム特有の冒険精神、躍動感と相俟って見事にはまり、シーズン序盤から“スターズ”は快走する。チームの中軸に国産のヤングスターを据え、その脇を経験豊富なベテランで固めるといったメンバー構成も絶妙だった。自分の知る限り、今シーズンの欧州におけるベストチームの1つと呼んで差し支えない。 ともに同じ街の北部に居を構える「欧州準優勝」のライバルと、来期の欧州リーグ出場権を賭けて激しいつばぜり合いを繰り広げて迎えたリーグ最終節。前日にレギュラーメンバーのほとんどが食あたりを起こすという凄まじい悲運に見舞われて、“スターズ”の躍進は幕を閉じた。最終節の「動きたくても動けない」選手達の低調でもどかしいプレイと、そんな姿を呆然と見守るサポーターの表情が印象的だった。 ちなみにこの一件、あまりに出来すぎた展開にチームおよびサポーターからはライバルによる「謀略説」「再試合要求」まで噴出したが、直後に代表のビッグトーナメントが控える協会はこの要望をあっさりと一蹴。まさに「水に流された」格好となった。 ラブフト収録済選手・・・12人。 オンライン追加選手・・・6人。 合計・・・・18人。