Pos
Num
Name
GK
ラママ☆
DF
18
ルブール☆
DF
カンデラ
MF
ビエイラ
MF
14
ボコボコジャン☆
MF
23
パ☆(特別出演)
MF 11 ピレス
FW 13 ディメオド☆
FW 12 アンリ
FW 21 デューカリー☆
FW
20
トレゼゲ



僕たちサッカー(フットボール)好きにとって、「6月」と言う響きはいつも神秘的ですよね。4年前の「6月」、8年前の「6月」・・・いつもフットボールを巡る最大の喜びと、驚きと、悲しみが同居する季節です。今回は8年前の「6月」を思い出して、団結力と組織力を前面に押し出したトリコロールの勇者達を紹介したいと思います。


決勝戦のロスタイム。相手コーナーキックからのカウンターパスを、一気に敵陣に駆け上がった長髪のボランチが叩き込んだ。「3−0」。史上7番目の世界王者は、優勝候補筆頭の王国に対してまさかの得点差が着いたその直後に誕生する。ピッチ上では両手で小さく拳を握り微笑む「新将軍」、貴賓席ではジャケットの下にユニホームを着込んで小躍りするかつての「将軍」、総立ちの観客席からは鳴り止まないラ・マルセイエーズ・・・。


偉業を成し遂げたチームの発足は、この歓喜の4年前に遡る。通称「パリの悲劇」と呼ばれた敗戦、ロスタイムに許した一本のミドルシュート。4年後の「自国開催」を控え、至上命題とされていた世界大会への切符を失った瞬間、国中からの憎悪と世界中からの嘲笑のどん底の中で、彼らは4年後へ向けたスタートを開始する。
スタイリッシュな雰囲気漂う眼鏡の指揮官は、名前のあるスター選手をチームから切り落とし、無名だが将来有望な若手〜中堅選手を次々とチームの軸に据えていった。だが、現在からすれば「絢爛豪華にしか見えないメンバー」も当時は無名選手が多く、あまりに急激な方向転換に戸惑ったメディアやサポーターからの凄まじい非難を浴びながら、このチームは大会直前まで一向に「魅力的だ」という評価を受けないままに、本大会に突入していく。


それでもディフェンス陣は、その当時で既に充分な経験のある中堅選手を揃えていた。カルチョの「白と黒」の名門で活躍していた統率力溢れる主将“キャリアマン”を中盤の底(DH)に、同じくカルチョの「赤と黒」で活躍していた屈強な“ザ・ロック(岩)”を最終ラインに据えて(ST)、瞬発力の固まりのような守護神(LGK)が最後にあらゆるシュートを弾き返すこの守備ブロックは、結果的に大会を通じて「失点2」という驚異的な鉄壁ぶりを披露する。
そしてチーム発足時から一環して問題視されていたアタッカー陣には、土壇場で2人のヤングスターの可能性に賭けた。その一人はカモシカのようなスピードで台頭してきたサイドアタッカーで、大会期間中は右サイドでの起用が主ながらチームのトップスコアラーとなった天真爛漫なスピードスター。その名をティエリ・アンリ。もう1人は、長身を活かした柔軟なポストプレイを武器に大会期間中は要所のスーパーサブとして活躍した物怖じないセンターフォワード。その名をダビデ・トレゼゲ。この「20歳コンビ」は大会序盤から中盤に掛けてチームを牽引し、国民を牽引した。

最後に、指揮官がチームの中軸に据えたのは、従来までのカリスマとは対極に位置する謙虚で寡黙な長身の司令塔(OH)。白人でありながらそのルーツをアフリカ大陸に持つこの男は、後にその吸い付くようなトラップとボールキープ、柔らかくて正確な両足のパスセンス、あるいは空中戦の強さなど、キャリアを積み重ねる内に誰もが「別次元」と認める資質を次々と発揮してナンバーワンプレイヤーに上り詰めていくことになる。しかし本大会の前評判では、「組織に忠実だが、そのプレイは堅実一本で驚きは無い」という評価が多勢を占めていた。
そしてその司令塔の評価は本大会で、しかも決勝戦で、豪快に覆される。

直前まで痙攣を起こしていたブラジルの怪物が全く動けず、堅実一本と呼ばれていた司令塔が「新将軍」となり、2発目のヘッドを叩き込んだ後に飛び乗った企業看板の株価が急上昇したあの試合から、もう8年の月日が流れようとしている。

1990年初頭から急速に世界中に広まった「欧州クラブチーム」という“バブル”。そのバブルの頂点の時期に開催されたナショナルチームの世界大会は、開催直前までその意義を疑われながらも、しかし結局はナショナルチームが戦うことの素晴らしさに包まれて終わるという、素晴らしい「6月」となった。

2006年もそんな「6月」になれば良いなと思います。

(備考)フランス98は大会期間中に一度システムを切り替えている。序盤は4−2−3−1という攻撃的な布陣で勢いに乗り、決勝トーナメントに入ると4−3−2−1(ページ上部写真)という守備的な布陣で、相手の攻撃を封じ込めた。



ラブフト収録済選手・・・11人。
オンライン追加選手・・・11人。   合計・・・・22人。